雨のチューリップ

　今日は一日、雨模様でした。でもその代わりに、チューリップの花びらは雨露を光らせて、違う美しさを見せました。それにしても、自分が植えたチューリップですし、芽が出てから葉を伸ばし、つぼみがついて茎を伸ばし、花開くまで待ちに待ったチューリップなので、可愛いです。

ギーター ヴァヒニ

　こうした真実を説いている第一章は、アルジュナ ヴィシャダ ヨーガ、すなわち「アルジュナの失意」と名づけられています。それは正にバガヴァッド ギーターという大建築物の基礎を成しています。もしも基礎が強固ならば大建築物もまた永続します。五千年前に、その基礎の上に築かれたギーターは確固とした揺るぎないものです。このことから、ギーターの根底にある基礎がいかに強固であり、またその基礎を築いた人物がどれほど賢明であったかがうかがえます。

　あなたはそれを「失意」と呼びます！しかしその「失意」は大変有益なものであり、それは通常の「勇気の欠如」ではありません。というのも、それはアルジュナの真剣さと忠実さを試し、また彼は、そのお陰で神を唯一の拠り所とせずにはいられなかったのです。ヨーガという名によって威厳あるものとされているのはそのためなのです。ヴィシャダ ヨーガで始まるギーターはサニヤーサ ヨーガで終ります。ヴィシャダ（失意）は基礎であり、サニヤーサ（放棄）は上部構造です。ヴィシャダは種であり、サニヤーサは果実なのです。